Oculus Quest版バーチャルキャスト報告まとめ【10月7日放送Vキャスちゃんねる抜粋】
目次
10月13日Oculus Quest版バーチャルキャストリリース!
みゅみゅ:バーチャルキャストQuest版が10月13日にリリースということで、OculusストアのComing soonに出ました!
あねえるたん:10月13日にOculus Quest 2と同時にリリースされる予定なので乞うご期待!
リリース時のQuest版でできること・できないこと
THE SEED ONLINEと連携できない
MIRO:まず一番最初THE SEED ONLINEと連携できない仕様でのリリースとなります。これにはいろいろと事情があるのですけれども、今回はともかくQuestにリリースするということを最優先にしました。
Questではすごく厳しい審査があって、THE SEED ONLINEと連携するとどんなコンテンツが流れてくるかわからない。そのチェックが膨大になるので最初は連携しないという仕様でリリースすることにしました。
MIRO:連携できないところから始まりますが、連携は当然行うつもりです。
いろいろと問題がないように少しずつ調整して、体制を整えていきます。例えば、THE SEED ONLINEはアバターのポリゴンリダクションを自動的にするなど軽いモデルをサーバー側で自動生成する機能があります。ついにQuestでこれが役に立つときがやってくる。このポリゴンリダクションとかのサーバー側の処理の重さとか、処理の内容とかも引き続きガンガンと改善していますので、その辺も含めて良きところで連携の機能を入れようと思います。
連携できるバージョンはすでに社内にあるので、絶対できないというわけではなく調整中ということですね。
PC版とQuest版との相互凸ができない
MIRO:これもまずやらない、というところからですね。PC版の公式スタジオとQuest版の公式スタジオは別のスタジオです。Quest版からPC版の部屋に凸はできないです。
さっきみゅみゅさん試していましたが、実は技術的には何の問題もなくできるんですね。
みゅみゅ:内緒なんですけれども、普通に凸できました。
MIRO:ただSteamにバーチャルキャストをリリースしたときに起こったことでもあるんですけれど、現在のバーチャルキャストのみなさんと、Questを買ってOculusストアからバーチャルキャストに入る人は、ひょっとしたら文化が違うんじゃないかみたいなところもありまして、一旦分けておこうという判断になっています。
あとQuestはパフォーマンスに限界があるということもありいったん世界を分けました。
ただ将来にわたるかというとそうではなく、「一部交流するスペースとか作れたらいいよね」という話はしていますね。
みゅみゅ:この二つに関しては技術的な障壁は基本ありません。大きな意味で同じソースコードですもんね。
MIRO:細かくQuestにカスタマイズしたところに差分はあるけれども、普通にバーチャルキャストなので動くんですよ。
配信に制限あり
みゅみゅ:配信に制限ありということで「Facebookへのストリーミング配信は可能」とプレスに載っていました!
MIRO:これはどういうことかというと、元々Oculus Questは自分が見ている視界をFacebookにストリーミングで送る機能がついているんですよ。その機能を使うとバーチャルキャストを遊んでいるときの視界をそのままFacebookに垂れ流すことはできます。
しかしバーチャルキャストの配信でおなじみのゲストカメラとか、モニターカメラといったものを使った多彩なアングルを好きなようにQuestから配信するというのはできないです。単純にQuestのパワーでは複数のカメラをレンダリングするのは無理でした。ただ写真は撮れます。
あねえるたん:そうなんですか?
MIRO:写真のファインダーも出せます。その辺はぎりぎりまでがんばりました。Quest版では写真を撮った瞬間、目線から見た周りの世界が暗くなってシャッターが下ります。画面が暗くなるんですよね。
あねえるたん:自分の世界が?
MIRO:自分の世界にシャッターが下りて写真が撮れます。写真を撮るとQuestのストレージに入ります。ただTwitter投稿はみなさんの工夫に期待しますという感じですね。なぜリリース時点でできないかというとTwitterIDやパスワードとか入力する際、PC版はウィンドウの上でマウスとキーボードを使ってやればいいんですけれども、Questはそれができないんですよ。
公式スタジオでみんなと遊ぶのがメイン
MIRO:Quest版のバーチャルキャストでは公式スタジオでみんなと遊ぶというのがメインとなります。遊び道具を置いた公式スタジオをあらかじめ作っておきます。公式スタジオは随時更新していくので、みなさんお楽しみに。
バーチャルキャストQuest版ロードマップ
みゅみゅ:とりあえずやりたいことを書いてみました。
MIRO:まずはTHE SEED ONLINE連携。自分のアバターとかアイテムの持ち込みができるようになる。その次にルーム機能。ルームもいまPC版で開発しているのでそれをQuest版で遊べるようにしたいな、と。最終的にPC版のユーザーと相互凸ができるようになって、相互にコミュニケーションできる世界を作っていきたい。だいたいこんな感じの流れで進んでいきます。
あねえるたん:ちなみに期間が書いていないですけれども、これは一切未定ということですか?
MIRO:早いものはひょっとしたらすごい早いかもしれないけれども、ちょっとまだ時期はお約束できないです。
コメント質疑応答(順不同)
「ニコニ立体と連携はできますか?」
MIRO:ニコニ立体との連携はないです。
「THE SEED ONLINEのQuest版を作るということ?」
MIRO:(Quest版を作る)というわけではありません。
「VR触れたことがないのですが現状でもOculus LinkでもPC版は遊べるんですか?」
あねえるたん:PCにコードを繋げてということ?
MIRO:そう、ちなみに今(放送では)わたしはOculus Linkですよ。動作保証はしていないですけれども普通にわれわれも使っています。
あねえるたん:13日から動作保証も入るんですか?
MIRO:いえ、Oculus Linkは動作保証はしないかな。ちょっとOculus Link自体が安定ではないので、動作環境として保証はしないです。ただわれわれも普段に使っていますので動きます。
「Quest自体はPCにchromeブラウザのミラーリングができるようになるとお聞きしたのですが、そちらを使って配信できるようにはなるのでしょうか?」
MIRO:これはFacebook配信のときに説明したように、自分の視界がchromeブラウザにミラーリングできるようになります。これをキャプチャしてPCで配信するというのも、できると思います。
あねえるたん:自分の見ている視点が放送に載るということだから、PC版のバーチャルキャストと同じようなのはやっぱり無理ということですね。
MIRO:Questの技術的制限ですね。
これは計画があるわけではないので、「いつできるの?」と思わないので欲しいのですけれども、ただ将来もうちょっとなんとかしたいというのはあり、Questでレンダリングできないんだったらサーバーでレンダリングするというのはやりたい。サーバーからカメラ用に凸してきてもらって、サーバ側でエンコードして配信とかできたらいいなとは思っています。
「Quest版スタジオにはどんなものが置いてあるの?」
MIRO:『釣りスタジオ』は確定で置かれます。ワンナイト人狼は調整中。
「せめて実験室にだけは、、、(共通で入らせてもらいたい)」
MIRO:それはありかもしれない。Quest版のVCIとか作れるようになったら、PCの人もQuest版の人に動作確認して欲しいということですよね。
あねえるたん:でもそれはTHE SEED ONLINE連携が始まってからですよね。
MIRO:そうですね。
「Quest用とPC用の公式スタジオは共通ですか?」
MIRO:これは先ほど言った通り分かれています。けどみゅみゅさんと、(リリース時は)PC版とQuest版は分かれているが交流スペースみたいなのは作ってもいいかなとは話しています。これもすぐというわけではなくて、様子を見ながら考えます。
「Questのハンドトラッキングには対応するんですか?」
MIRO:ハンドトラッキングは対応したい。ToDoリストの上の方には載っています。
「台湾からQuestでダウンロードできますか?」
MIRO:日本ストアでのリリースとなります。日本のストアに繋げることができればダウンロードできます。
「物理演算ありの積み木みたいなのも置いてほしい」
MIRO:それはやりたいが、やるならたぶんスタジオではなくてルームでやると思います。
「Quest版でもベータ版はできますか?」
MIRO:Steamみたいに自分で切り替えるという使い方がとても大変なので、当面予定はないです。
「Quest版は無料ですか?」
MIRO:無料です!
みゅみゅ:無料でーす! すごいなあうちの会社。
「旧Questでもついていくことは可能ですか? 2じゃないと厳しいでしょうか?」
MIRO:一応旧Questで動くようには作っています。ただ旧Questで本当にカツカツなので、今後旧Quest版だと重いとなることがあるかもしれませんが、がんばります。基本的には旧Questで確認してリリースしています。
「視界だけでもニコ生ができるようにと考えていませんか?」
MIRO:どちらかというとわれわれだけで考えられることではないので、できるといいのですが今はちょっと難しいです。
「林檎様がやっていたテストは何か関係があるんですか?」
MIRO:大規模テスト。ボトルネックはどこかなという意味はあったけど、直接は関係はない感じですね。
みゅみゅ:大きな意味でサーバーの限界点はこのくらいなんだというのを見極めることはできました。
「Facebook配信のときにバーチャルキャストTOPページには載りますか?」
MIRO:載らないです。
「PSVR版はまだですか?」
MIRO:PSVRね。『超歌舞伎VR』もなくなっちゃったからね……。
「Facebook配信しているのをみんなに見つけてもらうにはどうすべきか」
MIRO:Facebookで見てもらうしかないですね。
みゅみゅ:Facebookでお友達をたくさん作ってください!
「バーチャルキャスト社でQuest2予約した人は何人くらいですか?」
MIRO:何人だろう。結構みんな予約していたよね。
みゅみゅ:見ている社員。Quest2予約した人は「ノ」の字(をコメントして)!
あねえるたん:4人出てきた。もうちょっといる気がするけど。
「プリセットのモデルはPC版と同じですか?」
MIRO:これはパフォーマンス面や「これはちょっとどうか」などといろんな理由で削ったモデルやちょっと修正したモデルかがあります。その辺はお察しいただければ。
最後に
みゅみゅ:あくまでも10月13日のリリースははじまりにすぎない。スタート地点に立ったということです。
MIRO:ここからいろいろとバーチャルキャストの世界がQuestに広がっていくということなので、リリース日に見て「えっ、これしかできないの」と思わずに末永く見守っていただけると嬉しいです。
あねえるたん:俺たちの戦いはこれからだ!
みゅみゅ:真面目にここからです。ここからスタートですよね。
MIRO:やっとスタート地点に立てたという状態です。
みゅみゅ:そういうかたちでQuest対応のバーチャルキャストをリリースします。基本的にはPC版のバーチャルキャストと同じソースコードで運用しております。でもできないこともいろいろありますが、それはまだフタを閉めているという状態なのです。
MIRO:今後もアップデートをがんばっていきますので、ぜひみなさん応援よろしくお願いします。
みゅみゅ:よろしくお願いします。
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