VCIを制作・ご利用いただいている皆様へ 通信流量制限のお知らせ

はじめに

いつもバーチャルキャストをご利用いただきありがとうございます。
ディレクターの加藤です。

今回は5月29日にリリースしたVCI通信流量制限機能の目的と、その概要、そして今後についてご説明させていただきます。
VCI制作者の方だけでなく、ルームでVCIをご利用される方にも影響がある内容となりますのでご一読いただければ幸いです。

現在のVCIについて

VCIはバーチャルキャストにおいてインタラクション/ギミック/遊びを表現するものとして、非常に様々な使い方をしていただいております。

特にルームでは、複数人で同じものを見る(同期した)体験が作れるように「同期用のサーバー」を使っているため、それを活用したインタラクション/ギミック/遊びが発展しています。

こうして様々な方にご利用いただき、より楽しいものや複雑なものが作れるようになって発展してきているVCIですが、ここで一つ問題に突き当たりました。

VCIで出来ることの中に「VCI同士のネットワーク通信」の機能があり、現在ここの通信は皆様の発想次第で様々なものが作れるように何の制約もない状態となっています。

この「VCI同士のネットワーク通信」も「同期用のサーバー」を用いているのですが、「同期用のサーバー」にはこの通信の流量が多ければ多いほど、負荷がかかっていきます。

もちろん一定の範囲までは負荷がかかっても問題ないのですが、それが一定の範囲を超えて過剰に負荷がかかっていくと、「同期用のサーバー」の処理性能に影響が出てVR空間内のアイテム、キャラクターの動きがどんどんカクついていってしまうなど体験が良くない状態となってしまいます。


それを防ぐため、VCIの通信を監視して体験が良くない状態が引き起こされそうな場合は限定的に制限をかけるという対策をいれることにしました。これがVCI通信流量制限機能の目的です。

VCI通信流量制限機能とは

VCI通信流量制限機能は大きく3つの要素に分けられます。
「通信量の表示」「警告の表示」「通信の制限」です。

ここでは概要だけ説明するため、詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。

通信量の表示

まずはどのVCIがどれだけの通信をしているかを確認出来るようにするため、VCIのコンソールに通信量の表示を行います。

これでルーム内においてあるVCI/自分が作ったVCIがどれだけ通信をしているのかが把握出来ます。

警告の表示

通信をしているVCIの中で一定の許容値を超えているものは黄色い文字で表示されます。
これらは体験が良くない状態を引き起こしうるものとなるため、ルーム内に配置する数を調整したり、可能であればVCIのスクリプトの調整を行ってください。

通信の制限

「同期用のサーバー」に過剰な負荷がかかり、体験が良くない状態が引き起こされそうになった場合は、その主原因となったものから優先的にVCIの通信が制限される可能性があります。

こうなってしまった場合は、「同期用のサーバー」に過剰な負荷がかかっている状態が解消されないと制限が発生し続けてしまうため、コンソールを確認して主原因となっているVCIを削除していただくか、VCIのスクリプトの調整を行ってください。

お願いしたいこと

VCIの通信を監視して体験が良くない状態が引き起こされそうな場合は限定的に制限をかける、VCI通信流量制限機能についてここまで確認させていただきました。

今回の機能は「通信量の表示」「警告の表示」までが5/29(木)にリリースされ、そこから約1ヶ月後の6/26(木)に「通信の制限」がリリースされる予定となっております。

ここでVCI制作者の方にお願いがございます。

ご自身の制作しているVCIで今回の通信流量の制限がされそうなものがありましたら、「通信量の表示」「警告の表示」機能をご活用いただき、通信負荷の低減をするための最適化をお願い出来ればと思っております。

最適化をするための指針と手法についてはこちらにまとめさせていただきました。
みなさまに制作いただきましたVCIを今後も快適にご利用いただくために是非ご協力お願いします。

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。
今後も皆様に快適にご利用いただけるよう尽力してまいります。

この先も皆様に快適にご利用いただくためになんらか制限を行ったり、ご対応をお願いすることがあるかもしれませんが、その際にはまたご理解いただけるよう説明させていただければと思います。

今後ともバーチャルキャストをよろしくお願いいたします。