『バーチャルマーケット4』バーチャルキャスト会場振り返り特集
2020年4月29日から5月10日に行われた『バーチャルマーケット4』。
4回目の開催となった今回、バーチャルキャストも連動イベントとしてバーチャルキャスト空間内に特設会場をオープンし、同じく12日間の会期を終えました。
本記事では『バーチャルマーケット4』バーチャルキャスト会場の様子を数々の写真から振り返るとともに、その時お披露目となった新機能から活用された機能、イベントを支えていた便利な機能まで、バーチャルキャストのさまざまな機能を紹介していきます。
『バーチャルマーケット4』とは?
ソーシャルVRアプリ「VRChat」の会場にて商品の販売や宣伝を行う『バーチャルマーケット』は、実際の会場に行かなくともPCやVR機器を通じて参加できる仮想空間での大規模イベントです。
回を重ねるごとに盛況さは増し、待望の第4回目となる今回の『バーチャルマーケット4』には、広大な7つのワールドからなる会場が用意されており、会期中であれば24時間個性豊かで多彩な買い物を楽しみつつ会場を見て回ることができます。
バーチャルキャスト会場の見どころ
バーチャルキャスト会場も本会場と同様に24時間入ることのできる7つのVRワールドを公開。実際に触って体験できるアイテムや、バーチャルキャストの楽しみ方指南のインフォメーションパネルなどを設置し、訪れた人々を楽しませていました。
その中でもVR内購入体験は今回連動イベントを行うにあたって、バーチャルキャストが自信をもってお勧めする新感覚の機能として堂々のお披露目。また、複数あるワールドを行き来するためのリンクオブジェクトも各ワールドに設置され、イベントを「見て回る」というリアルに迫る体験に一役買っていました。
手に取ったアイテムが体にくっつく装着アイテムなどの多彩なアイテム、四六時中常にワールドを楽しめる役割を担った公式スタジオ機能など活用された機能も盛りだくさん!
さらにはオープニング・エンディング生放送に豪華ゲストが出演。毎日夕方から夜にかけては公式定点放送としてニコニコ生放送・YouTubeにてバーチャルキャスト会場の様子が放送され、視聴者がVR空間内に出現するコメントで参加したこともあり、イベントが大いに盛り上がりました。
ここからはそのような魅力いっぱいのバーチャルキャスト会場の見どころを豊富な機能に触れながら紹介していきます。
VRが楽しい! 大活躍の機能たち
購入してすぐ楽しめる! VR内購入体験
VR内購入とは、バーチャルキャスト内で使えるアイテム「VCI(ぶいしーあい・バーチャルキャストインタラクティブ)」をストア機能のあるTHE SEED ONLINEからバーチャルキャストの中で購入できるシステムです。
従来のVR空間内のアイテム購入では一手間も二手間もかかって購入したVR空間内にアイテムを持ち込んでいましたが、VR内購入は欲しいと思ったアイテムのメニューを開いて決済するだけでアイテムをその場で使用することができます。
◇従来のVRでの買い物
◆バーチャルキャストのVR内購入
目立った特徴としては「欲しい!」と思ったアイテムがあった時、HMDを外さずに買って使うことができる利便性の高さがあります。VR空間内で完結できるので没入感がそがれることなく、より楽しくより直感的に買い物を体験することができるでしょう。
今回は VCC(ぶいしーしー・バーチャルキャストクレジット)を無料配布しての体験イベントでしたが、今後はVCCを有料で購入し、ユーザー間の売買を行える機能も実装予定ですので、ぜひご期待ください。
欠かせない交通の要リンクオブジェクト
※弊社COO石井がワールドを回って交流しながら撮影
リンクオブジェクトとはVR空間を行き来するための移動装置です。手をかざしてボタンを押すだけでリンク先に飛ぶことができます。
ワールド間の移動方法として、バーチャルキャストではリングメニューから移動先を指定して移動することもできますが、リンクオブジェクトはワールドの画像が入ったオブジェクトに触れることで移動ができます。
メニューからの移動は便利ですが、ワールドを「見て回る」という点においてはリンクオブジェクトをたどることでまた違ったワールドを散策の楽しみを見出せたことでしょう。
連動イベントではメニューからの移動とリンクオブジェクトはほぼ同様の機能性でしたが、今後はリンクオブジェクトの特性である【オブジェクト自体に移動先が設定されているという仕組み】を利用して、メニューからでは飛ぶことのできない特定の場所に行けるリンクオブジェクトが出てきて、散策する楽しみがもっと深まるかもしれませんね。
縁の下の力持ち!? 活用された機能たち
イベントを彩るいろいろなアイテムたち
会場には至るところにアイテムが設置され、来場者は手に取って遊ぶことができます。
腕時計のように腕など体にくっつく装着アイテムや、実際の食材のように包丁を使って切ることのできるアイテム、VR内の手元でコメントを読むことのできる放送時に役立つアイテムなど様々なアイテムがあり、来場者は各々購入していろいろな遊び方を試していたことは記憶に新しいでしょう。
個人的なピックアップとしてはコンタクトレンズです。なんとこのレンズは今回コラボしたVTuberの瞳の模様が使われており、今回は数名のVTuberのコンタクトレンズをバーチャルキャスト会場限定で展示していました。
画像は瞳の当人の隣でレンズを装着している様子です。
バーチャルキャストではこのように他人と気軽にデザインを共有して楽しめるアイテムの使い方もあり、「ロゴTシャツなど無料グッズを頒布する」といったプロモーションも可能。イベントごとでもご活用いただけることでしょう。
生放送で気軽に交流
バーチャルキャスト会場の様子は毎日行われた定点生放送にて放送されていました。映す会場は時間によって切り替えられるのですが、会場が変わっても定点カメラ前には多くの人が映り、活気のあるイベントの様子がうかがえました。
YouTubeLiveやニコニコ生放送のコメントはVR空間にも出現して中からも確認できることから、視聴者とVR空間にいる人たちとのやり取りも行え、VR機器を持っていない人でも楽しく参加できるイベントだったことは間違いないでしょう。
オープニング・エンディング放送では本家『バーチャルマーケット4』運営からのゲストや有名VTuberを交えてのトークでイベントを解説。見どころいっぱいのバーチャルキャスト会場を楽しむ手引きとなった情報が盛りだくさんの生放送でした。
24時間いつでも楽しめる公開スタジオ機能
※弊社COO石井がワールドを回って交流しながら撮影。写真右が近影
公開スタジオ機能はVRワールドを公開するうえで欠かすことのできない機能です。
現在のバーチャルキャストのスタジオ機能では、スタジオのホストが作ったスタジオに人が集まるという図式ですが、公開スタジオはホストが不在でもスタジオが存在しており自由に見て回ることができます。制限人数も通常のスタジオとは異なり、十数人単位でわいわい集まることができたのも大きな特徴です。
この度のバーチャルキャスト会場では、各個人がアイテムを自由に出すことができるため、自分で制作したアイテムを販売する(まだ無料のやり取りのみですが)方もいらっしゃいました。
これらの機能はのちのち新たなルーム機能として公開される予定となっており、より気軽により賑わいのあるVR空間をひとりひとりが持てるようになっていくことでしょう。
撮った写真をすぐ共有できるTwitter連携
※弊社COO石井がワールドを回って交流しながら撮影
バーチャルキャストの基本アイテムには「キャプチャーアイテム」というカメラでスナップショットを撮ることができます。撮った写真はVR空間内から連携したTwitterアカウントに投稿することで空間内に落ちてきます。
写真はその場で他の人とすぐ確認することができるので、仲間と一緒に思い出の共有が楽しめるのもバーチャルキャストの特徴的な機能です。
今回のようなロケーションにもこだわったイベントでは来場者の間でもカメラが非常に多く活用されました。多くの写真はTwitter投稿されるため、たくさんの人に見てもらう機会が増え、さらなるイベントへの関心に繋がるでしょう。
バーチャルキャスト会場ギャラリー
別記事にてまとめてあります。こちらからご覧ください。
『バーチャルマーケット4』バーチャルキャスト会場を振り返って
『バーチャルマーケット』という国内外問わず大勢の来場者が訪れるイベントと連動させてもらったことで、普段バーチャルキャストを使用しないVRユーザーが会場に多く見えられました。
バーチャルキャストの操作は簡単とは言えないことから戸惑う方もちらほら。しかし手慣れたユーザーがコミュニケーションサービスとしての側面を大いに利用して初めて訪れた方をもてなしていたシーンなどが見られ、VR空間とは言えど人と人とのつながりを感じさせてくれる場面があり、そういった光景を目の当たりにすると「やはり開催してよかった」という感想が湧いてくるものです。
バーチャルキャストは発展途上のサービスであり、まだまだ未知数の機能もありますが、こういったオンラインイベント等でそのポテンシャルを発揮できるようこれからも研鑽を積んで、多くの方に使っていただけるようなサービスを目指していきたいと思います。
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